藤垣 元治
 福井大学大学院工学研究科
 知能システム工学専攻
 教授

研究について

研究テーマ

光メカトロニクス計測のうち,とくに全視野計測(画像計測)を発展させる研究を行う.
(光メカトロニクス計測:光や超音波などを応用し,形状や変形,ひずみ,物体内部にかかる力,内部の小さな傷などを計測・検査する技術)


最近取り組んでいるテーマ
 ・ライン状LEDデバイスの開発
   高速,高精度,小型,安価な三次元形状計測装置の普及をめざす.
   家庭や学校,中小企業で手軽に使える三次元計測装置とする.
 ・インフラ構造物への画像計測・検査手法の適用
   遠隔からの画像検査手法の提案
   ハンディタイプのひずみ分布計測装置の開発
   内部欠陥検出方法の開発
    →インフラ構造物の延命化に貢献する.
 ・いかにして使いやすくするか
   高速化や高精度化の次のステップとして,使いやすくするための研究を行う.
   自動化,知能化,自己評価機能などを盛り込む.
   あらかじめ計測誤差を予測して装置の開発を行う設計手法を確立する.
   現状を把握し,目的に応じて自動で設定値を調整するなどの機能を持った計測装置を開発する.

 
ライン状LEDデバイスを使った格子投影プロジェクター

研究の方針

1)他とは違うこれまでにない新しい手法を提案する。
2)世界一の性能(計測精度・分解能・高速性など)をめざす。
3)研究成果の実用化をめざし,社会に貢献する。

最近の研究成果(トピックス)

1)世界最速の投影格子の位相シフト方式の三次元計測を実現した.(毎秒12000回)
2)三次元形状とひずみ分布を同時計測(タイヤの変形実験に適用し,1/2000秒ごとの形状とひずみ分布を実測できた.)
3)遠隔から大型構造物の変位計測ができるサンプリングモアレカメラを開発した.(130mの距離から0.5mmの誤差で変位が計測できた.相対変位では誤差0.1mm.)
4)複数撮像素子によるデジタルホログラフィを用いた小型ひずみ分布計測装置の開発


開発中の小型ひずみ分布計測装置

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